タイトル通りなんですが、少し補足しますと、
- いきなり$100や$200のプランで使い始めると、トークンの節約をせずに無駄な使い方をしてしまう
- まずは$20で始め、その枠内で収まるように Claude Code や Codex の使い方を最初に学んでおくと良い
- それでも足りなくなったら初めて$100や$200のプランにする
- とはいえ、上手く使えば$20でも大抵の事は出来る
という話です。
Claude Code と Codex の limit の基礎知識
Claude Code でも Codex でも、使用量が limit に達すると一定時間使えなくなります。Claude Code, Codex どちらも以下の2つの制限があります。
- 5時間単位
- 1週間単位
作業をしていて5時間単位の制限に引っかかると、最大5時間待てば作業を再開できますが、1週間単位の制限にひっかかると、最長で1週間近く待つことになります。(追加でお金を払えば作業再開できます。)
当然ながら高いプランの方が limit が高いので、より多くのタスクを実行出来ます。
現在の使用状況を確認するには、Claude Code であれば /usage コマンドを使います。Current session が5時間単位の制限を意味しており、Current week が1週間単位の制限です。

Codex CLI であれば /status コマンドです。

自分自身の例
使っているプラン
私が開発関連で使っているプランと主な用途は以下の通りです。金額は全て毎月支払いのものです。
- Claude Team プラン: $25/月
- Claude Code: 仕事関係のプログラム、コンテンツ生成
- Claude Pro プラン: $20/月
- Claude Desktop: 調査、疑問点の質問、アイディア出し等
- Claude Code GitHub Actions: コードレビュー
- ChatGPT Business プラン: 3,850円/月
- ChatGPT: 画像生成、調査、疑問点の質問(Claude に質問してイマイチだった場合に使う事が多い)
- Codex CLI: 仕事関係のプログラム
コーディングエージェントに限ると、Claude Team プランと ChatGPT ビジネスプランだけなので、合計月8000円程度です。たった8000円でかなりの事が出来ます。
(なお、Gemini CLI は無料枠でたまに使いますが、ほぼ使っていません。)
使っているプロジェクト
以下のプロジェクトで使っています。
- Bloque — MCP servers, managed, not scattered. | Mobalab, KK
- ほぼ1人で開発
- マルチテナントの MCP サーバーゲートウェイ+ウェブアプリ(Next.js)
- 請求管理システム
- 私以外の開発者2名、私は補佐として
- Next.js
- 複数ユーザーが同時編集可能なキャンバスアプリ
- 開発者は私ともう1名
- フロントエンド(React, Automerge)、バックエンド(Rails)
トークン節約方法
コーディングエージェントは強力なのですが、闇雲に使っているとすぐに制限に達してしまいます。それを避けるためには、トークンを節約する必要があります。ここでは具体的な節約方法を説明します。
なお、この項は基本的には多くの人が色んなところで書いている内容なので、詳しくはネットで検索なりしてください。
セッションを区切る、作り直す(デバッグ編)
デバッグをしているとこんな事があると思います。
- 人: こんなエラーが出ました。
- AI: ○○が原因のようです。修正します。
- 人: 直ってませんでした。
- AI: となると、△△が原因の可能性が高いです。修正します。
- 人: まだ直ってませんでした。
- AI: となると、××が原因の可能性が高いです。修正します。
- 以下、続く
この場合、続けても問題解決に至る可能性はかなり低いです。2往復くらいして解決しなければ、
- そのセッションで得た情報を整理した上で、新たなセッションで再度試す
- 別のコーディングエージェントに聞いてみる
- LLM のモデルを変更して聞いてみる
を試した方が良いです。
セッションを区切る、作り直す(機能開発編)
機能開発にあたり設計方針や要件などがぼんやりしている場合には、まずは生成 AI と会話してそれらを固めましょう。
コードを参照する必要がある場合は、Claude Code や Codex CLI に
「〜〜というような機能を実装したいが、実装前にまずは設計方針/要件を固めたい。・・・・」
という感じで質問すれば良いですし、文章で説明するだけで済む話であれば Claude や ChatGPT のデスクトップアプリに同じように質問すれば良いです。
設計方針・要件が固まった時点で、新たにセッションを開始して実際に設計を行います。
実装前に plan モードを使う
設計を行う場合には /plan で plan モードを使う事をお勧めします。よほど簡単なタスクややる事が明確なタスクを除き、基本的には何らかの実装をする際には、plan モードを使った方が良いです。
流れとしては、事前に plan モードで AI に設計をしてもらい、人間がそれをレビューします。plan が固まったら、コンテキストをクリアして実装を行います。
plan モードを使っても、実際に出来上がった実装をレビューしていると自分自身の考慮漏れとかに気づきますが、plan モードを使わないとそうした点がさらに増えて、手戻りが多くなります。しつこいですが、機能実装では基本的には plan モードを使いましょう。
plan モードは Claude Code も Codex CLI もどちらでも使えます。
CLAUDE.md, AGENTS.md を小さく保つ
これは単純にトークン節約だけでなく、実際にコーディングエージェントが行う作業の質に関わってきます。特定のタスクだけでしか必要無い情報は別ファイルに分割しておき、必要なときにコーディングエージェントに参照させると良いです。
具体的には、skills や rules, sub agents とかの仕組みを使っても良いですし、単純に別ファイルにしておき、必要なときに 〜〜については ./path/to/some-doc.md を参照してください みたいに指示するだけでも良いです。
MCP サーバーは必要最低限に絞る
MCP サーバーを使っている人は、それなりに AI エージェントを使い込んでいる人だと思いますが、何でもかんでも追加していくとコンテキストを大量に消費します。
開発に限ると、MCP サーバーでしか出来ない事は結構少なく CLI で実現できることも多いので、まずはそちらを検討してみてください。例えば GitHub MCP サーバーであれば gh コマンドで大体事足りますし、DB アクセスとかの MCP も普通にコマンド実行で十分なことが多いです。
モデルを使い分ける
Claude であれば、大半のタスクは Sonnet で十分ですし、簡単なタスクや一般的な質問とかは Haiku で十分なことも多いです。私は難しめのタスクの時のみ Opus を使い、普段は Sonnet を使っています。
モデルを切り替えると、後から戻し忘れたりするので、私は
- 設定ファイル(Claude Code, Codex)でデフォルトのモデルを設定しておく
- 作業が終わったら
/clearではなく/exitしてから再度起動する
というようにしています。
それでも足りない人は
複数サービスを使う
最初は Codex なり Claude Code の$20くらいのプラン単体で使い始め、利用量が足りなくなってきたら、もう1つも使い始めるというのも選択肢です。
※ どちらを最初に使うべきかでいうと、現時点では Claude Code の方が良いと思います。理由は省略します。
複数アカウントを使う
あるいは、複数アカウント、あるいは1つのメアドでチーム向け・個人向けプランの両方を使うというのも選択肢としてあり得ます。
冒頭に書いたとおり、私は Claude で2つのプランを使っています。Claude Code は同じ PC で複数アカウントの併用は出来ませんが(※)、Claude Code と Claude Desktop で別々のアカウントを使う事は可能です。あるいは、通常のコーディングと GitHub Actions で別のアカウントを使う事も出来ます。
また、複数 PC を使っている人であれば、PC 毎に使うアカウントを分ける事もできます。その場合は
- プロジェクト A, B は PC1、プロジェクト C, D は PC2 と分ける
- コーディングは PC1 で、運用・他人の PR のレビューは PC2 みたいに分ける
といった選択肢が取れます。
※: 1つのセッションでアカウントを切り替えると、別のセッションも切り替わるはずですが、あまり詳しくは調べてません。
自動実行タスクの実行時間を分散させる
この項は自動実行のタスクがある人限定の話です。
冒頭に書いたとおり、制限には5時間単位と1週間単位の2種類があります。1週間単位の制限に引っかかっている場合は仕方ないですが、5時間単位の制限にひっかかっているだけであれば、昼間に自動実行しているタスクを夜に移す、夜の早い時間と遅い時間で分ける、等の対策が有効です。
開発の時間を分散させる
これは人によっては難しいかもしれませんが、5時間単位の制限に引っかかっているけど1週間単位の制限には引っかからない場合は、
- 朝: 朝一で開発作業を始め、5時間制限にひっかかったら別の作業を行う(ドキュメント作成、レビュー等)
- 午後: 昼食後に再度、5時間制限にひっかかるまで開発作業を行う
- 夜: 夕食後に再度、5時間制限にひっかかるまで開発作業を行う
という感じで使い倒すことが出来ます。
ただ、やり過ぎると Claude Code や Codex 中心の病的な生活になってしまいます。
重いタスクと軽めのタスクを適度に混ぜる
1週間単位の制限に引っかかる事が多い人は、
- 1つ重いタスクが終わったら、次の重いタスクは翌週に繰り越して、その間に軽めのタスクを消化する
- 1つの重いタスクで1週間単位の制限に引っかかりそうな場合は、一旦中断してその間に軽めのタスクを消化する
という感じである程度回避できます。
追加でお金を支払う
制限に引っかかるのが一時的であれば、一時的にお金を払って制限を解除する事も出来ます。詳しくはドキュメントを参照してください。(私はやった事はありません。)
$100 or $200プランにする
トークンの節約もしっかりして、上述の対策も一通りやって、それでも恒常的に制限に引っかかるようであれば、上位のプランにアップグレードしましょう。
まとめ
開発者で自己投資を惜しまない人は、大昔に流行った「一番いいのを頼む」って感じでいきなり最上位のプランを選んでしまう人もいるかもしれませんが、まずは$20くらいの一般的な有料プランで効率的な使い方を学び、使い倒せるようになってから上位プランに移行した方が良いです。
その他雑感
サービス提供側が想定していない使い方が色々
そもそもサブスクのビジネスモデルは、定額の料金を払ってもらい、使う側はサービスをあまり使わない(1日の数時間だけとか)、というのが前提になっています。
ただ、現在のコーディングエージェントではその前提が崩れつつあります。原因としては、人間が直接使うのではなく、OpenClaw だったり cron ジョブなどから使うという使い方が一般的になりつつあるからです。
そのうち値上げしそう
「自分自身の例」のところで書いたとおり、私は月8000円程度でかなりの事が出来ています。$20くらいのプランで出来る事があまりに多すぎて、サービス提供側としては現時点のプランは多分割に合わないと思います。そのうち値上げするか完全従量課金に移行するような気がします。
今のうちに使い倒しておこう
ということで、今はボーナスタイムだと思ってます。仕事でも個人開発でも、今のうちに使い倒しておいた方が良いと思います。
理由としては、もちろん単純に得だからというのもありますが、それよりも今のうちに効率的な使い方を身につけておかないと、今後の開発が苦しくなるからです。
最後に
軽い内容にするつもりが、調べたりしているうちに思ったより時間がかかってしまいました・・・
社内の人へ。
分からない点があればプロジェクトチャンネル等で声をかけてください。